非定型抗精神病薬

セロクエル錠のすべて



 

特徴

 

セロクエル錠は非定型精神病薬に分類される抗精神病薬の1つとなり、MARTA(多元受容体標的化抗精神薬)と呼ばれています。

 

ジプレキサ同様にMARTAに分類され、セロトニン受容体(5-HT2受容体)遮断作用とドパミン受容体(D2受容体)遮断作用により効果が発現されます。

 

このMARTAと呼ばれるのはドパミン受容体、セロトニン受容体だけでなくアドレナリンα1受容体、H1受容体などに対しても遮断する作用を持っている為、そう呼ばれています。

 

・5-HT2受容体遮断 ⇒ 陰性症状を改善
・D2受容体遮断 ⇒ 陽性症状を改善

 

 

 

 

 

非定型精神病薬とは?

 

第2世代抗精神病薬とも言われ、陽性症状と陰性症状のどちらにも効果がある抗精神病薬の事になります。

 

*陽性症状:妄想、幻覚等
*陰性症状:やる気無、感情鈍麻、無関心等

 


 

リスパダールでは高プロラクチン血症が比較的起こりやすいのですが、セロクエルでは高プロラクチン血症をほとんど引き起こさないのが特徴です。

 

また非定型抗精神病薬の中では錐体外路症状の副作用も少なくなっています。これはD2受容体に対する親和性が他の抗精神病薬に比べてセロクエルは特に弱い事に由来しています。
*セロクエルはD2受容体に対する結合力が弱く、結合はするものの、すぐに離れてしまう為

 

 

 

 

高プロラクチン血症とは?

 

脳内の下垂体前葉から分泌されるホルモンの1種になり、このホルモンの血中濃度が25ng/mlより高い値になる事をいいます。
これにより乳汁分泌、無月経、生理不順、性機能障害(勃起障害、射精障害)、性欲低下などを引き起こします。

 


 

効果効能

 

統合失調症

 

老人のせん妄、幻覚などに対しても効果があり、認知症患者にも適応外として使用される事もあるようです。

 

 

効果持続時間

 

 

 

副作用

 

主な副作用としては、不眠(19.3%)となっています。ついで神経過敏(17.8%)、傾眠(14.2%)、倦怠感(10.8%)、不安(10.6%)があげられます。

 

体重増加の副作用はおなじMARTAのジプレキサより少ないと感じますが、添付文書上は1.3%に認められています。また服用初期に眠気を訴える方が比較的多くみられるように思いますが、服用を継続するにつれて消失する方が多いようです。

 

 

注意点

 

糖尿病患者及び既往歴がある方は禁忌となっていますので注意が必要です。

 

離脱症状・断薬

 

急激な断薬により起こる、不安、浮動性めまい、興奮、悪心、頭痛症状などを離脱症状といいますが、セロクエル錠の急な断薬で起こりえるものとなります。

 

妊婦・授乳婦

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する事となっています。

 

妊娠後期の服用により新生児に哺乳障害、振戦などの離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告もあるようです。

 

また乳汁中への移行が認められている為、授乳は中止させる事となっています。

 

薬価

 

 

規格 薬価
セロクエル錠25mg 41.5
セロクエル錠100mg 143.8
セロクエル錠200mg 268.7
セロクエル細粒50% 702.2

*H26年4月変更薬価(次回はH28年4月予定)

 

ジェネリック医薬品

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、多数販売されています。

 

 

メーカー 医薬品名
沢井 クエチアピン細粒50%「サワイ」
高田 クエチアピン錠25mg「EE」

 

*ジェネリック医薬品の値段を調べたい場合はコチラのサイトを参考にして下さい。

 

 調べ方は先発品名称(セロクエル)を入力し表示された右側にある「同効薬リスト」を
 クリックして下さい。ジェネリックがある場合はジェネリック医薬品の価格が出てきます。

 

 

 

セロクエル錠詳細

成分名 クエチアピンフマル酸塩
剤形・規格 錠剤/25mg/100mg/200mg 細粒/50%
効果効能・用法・用量

セロクエル錠
統合失調症

 

通常、成人にはクエチアピンとして1回25mg、1日2又は3回より投与を開始し、患者の状態に応じて徐々に増量する。通常、1日投与量は150〜600mgとし、2又は3回に分けて経口投与する。
なお、投与量は年齢・症状により適宜増減する。ただし、1日量として750mgを超えないこと。

 

警告 血糖値の測定等の観察を十分に行う事。口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意する事。
禁忌 昏睡状態患者、中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者、アドレナリンを投与中の患者、糖尿病・糖尿病の既往歴のある患者
原則禁忌 特になし

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