ジプレキサ錠

ジプレキサ錠のすべて



ジプレキサ錠のすべて

 

特徴

 

ジプレキサ錠は非定型精神病薬に分類される抗精神病薬の1つとなり、重大な血液障害副作用発現リスクがあるクロザリル錠(成分名:クロザピン)を改良し作られました。

 

 

 

非定型精神病薬とは?

 

第2世代抗精神病薬とも言われ、陽性症状と陰性症状のどちらにも効果がある抗精神病薬の事になります。

 

*陽性症状:妄想、幻覚等
*陰性症状:やる気無、感情鈍麻、無関心等

 


 

セロクエル同様に様々な受容体を遮断する作用があるのでMARTA(多元受容体標的化抗精神薬)と呼ばれています。ジプレキサの抗精神病薬としての効果はセロトニン受容体(5-HT2受容体)遮断作用とドパミン受容体(D2受容体)遮断作用により効果が発現されます。

 

このMARTAと呼ばれるのはドパミン受容体、セロトニン受容体だけでなくアドレナリンα1受容体、H1受容体などの様々な受容体に対しても遮断する作用を持っている為、そう呼ばれています。

 

・5-HT2受容体遮断 ⇒ 陰性症状を改善
・D2受容体遮断 ⇒ 陽性症状を改善

 

 

 

 

高プロラクチン血症とは?

 

脳内の下垂体前葉から分泌されるホルモンの1種になり、このホルモンの血中濃度が25ng/mlより高い値になる事をいいます。
これにより乳汁分泌、無月経、生理不順、性機能障害(勃起障害、射精障害)、性欲低下などを引き起こします。

 


 

通常、抗精神病薬や抗うつ薬で新たに服用し始める時は徐々に増量していく事が多くなっていますが、このジプレキサでは徐々に増量という形でなく、一気に治療量を服用する事で好ましい結果が得られる事が多いようです。

 

 

効果効能

 

統合失調症
双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善

 

効果持続時間

 

 

 

副作用

 

主な副作用としては、体重増加(7.71%)となっています。ついで傾眠(4.01%)、不眠(3.47%)などになっています。

 

体重増加の副作用が最も起こりやすい副作用になっているように、ジプレキサにおいては体重増加はきってもきれない副作用となっています。特に女性には気になる所ですね。
5-HT2C受容体遮断作用により食欲が亢進する事により体重増加の副作用が発現するのですが、この作用はセロクエルよりも強いと言われています。

 

また高血糖の副作用については、今まで特に問題なかったのに突然高血糖になる事もあるので定期的な血液検査を実施した方がいいかと思われます。特に体重が増えてきたりなどの症状が出るようであればなおさらですね。

 

注意点

 

糖尿病患者及び既往歴がある方は禁忌となっていますので注意が必要です。

 

離脱症状・断薬

 

急激な断薬により起こる、不安、浮動性めまい、興奮、悪心、頭痛症状などを離脱症状といいますが、ジプレキサ錠の急な断薬で起こりえるものとなります。

 

妊婦・授乳婦

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する事となっています。

 

妊娠後期の服用により新生児に哺乳障害、振戦などの離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告もあるようです。

 

また乳汁中への移行が認められている為、授乳は中止させる事となっています。

 

薬価

 

 

規格 薬価
ジプレキサ錠2.5mg/ザイディス錠2.5mg 138.1
ジプレキサ錠5mg/ザイディス錠5mg 258.3
ジプレキサ錠10mg/ザイディス錠10mg 489.8
ジプレキサ細粒1% 472.2

*H24年4月変更薬価(次回はH26年4月予定)

 

ジェネリック医薬品

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は現在は発売されていませんが、おそらく今後数年のうちに特許切れとなり発売される見込みのようです。

 

 

セロクエル錠詳細

成分名 オランザピン
剤形・規格 錠剤/25mg/100mg/200mg 細粒/50%
効果効能・用法・用量

ジプレキサ錠
統合失調症 / 双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善

 

統合失調症:通常、成人にはオランザピンとして5〜10mgを1日1回経口投与により開始する。維持量として1日1回10mg経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日量は20mgを超えないこと。
双極性障害における躁症状の改善:通常、成人にはオランザピンとして10mgを1日1回経口投与により開始する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は20mgを超えないこと。
双極性障害におけるうつ症状の改善:通常、成人にはオランザピンとして5mgを1日1回経口投与により開始し、その後1日1回10mgに増量する。なお、いずれも就寝前に投与することとし、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量は20mgを超えないこと。

警告 血糖値の測定等の観察を十分に行う事。口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意する事。
禁忌 昏睡状態患者、中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者、アドレナリンを投与中の患者、糖尿病・糖尿病の既往歴のある患者

 

原則禁忌 特になし

スポンサードリンク

ジプレキサ錠のすべて関連ページ

リスパダール錠のすべて
リスパダール錠は非定型抗精神病薬SDAに分類されている代表的な薬となります。このリスパダール錠の効果効能、副作用、作用時間等ついて詳細に現役薬剤師がわかりやすく解説しています。
ルーラン錠のすべて
ルーラン錠は非定型抗精神病薬SDAに分類されています。このルーラン錠の効果効能、副作用、作用時間、離脱症状、糖尿病等患者の服用等について現役薬剤師が詳細かつ誰にでもわかるように解説しています。
セロクエル錠のすべて
セロクエル錠は非定型抗精神病薬MARTAに分類されている代表的な薬となります。このセロクエル錠服用するにあたっての注意点、効果効能、副作用、作用時間等ついて詳細に現役薬剤師がわかりやすく解説しています。
エビリファイ錠のすべて
エビリファイ錠は非定型抗精神病薬DSSに分類されている日本において最も新しい抗精神病薬となります。このエビリファイ錠の効果効能、副作用、作用時間等ついて詳細に現役薬剤師がわかりやすく解説しています。

ホーム RSS購読 サイトマップ
TOP 一覧 掲示板